石の文化を感じます

これはメキシコシティの大統領府からほど近いところで撮影したもので、古い教会か
公共施設の建物だったと思います。ここ数年、出雲大社、伊勢神宮、安芸の宮島を
はじめ奈良や京阪神地区のものも含めて、機会があれば古い神社や仏閣を訪ねています。
古代ローマでは円柱に戦いの様子を時系列に彫刻されたものがあるようですが、
古代ギリシャの建造物にある柱、いわゆるギリシャ柱にはあまり彫刻が施されて
いないように思います。古代メキシコの建造物にも有名なトゥーラの遺跡 -Tula-や
チツェン・イッツァの遺跡 -Chichen Itza-には柱が何本も立っているところが
ありますが、彫像は別として柱にはあまり多くの彫刻がされていなかったような覚えが
あります。この柱に親近感を覚えたのは、木造の神社仏閣にある柱の木目がデフォルメ
されたようにも見えて、少し東洋の雰囲気を漂わせているところでした。
とは言え、圧倒的な重厚感と重量感という石の質感は、その文化を感じさせるのに
充分な感じです。


まだまだ続くのだろうか、この梅雨。

いつから始まったか忘れてしまうぐらい今年の梅雨は長い気がします。
晴れ間が出たと思えば、気温は一気に30度を超える勢いだし、それに湿度の
おまけつき。このところ不快指数は跳ねあがっております。ただ世界のあちら
こちらでは、大洪水のニュースもチラホラ、この程度の雨で文句を言っている
ようでは甘いと言われても全く仕方ありません。
日本の場合、強い雨が降っても雨水は雨どいを通って排水溝に流されますが、
メキシコの場合は、雨が降ったり、屋上の植木に水遣りをしたりすると、
このジャガーやらピューマやら判別のつかないカンテラ(自然石)の雨どい?を
通って、水は勢いよく放物線を描いて通りへ放り出されます。
この雨どいの下には、人と人がやっとすれ違うことができるくらいの歩道が
通っています。勢いよく水が飛び出ているうちはいいのですが、水量が少なく
なると歩道の外側を歩いている人にはポタポタと水が掛かることもあります。
建物とのバランスとは言え、樹脂の雨どいなどよりよっぽど趣がありますね。
少々水が掛かるくらいのデメリットを補って余りある造作ではあります。
手前にあるカンテラの玄関口、向こうにあるアイアンのランプもなかなか良い。


シンプルだけど

ほどほどに丸みをおびたこんなシンプルなカンテラ(自然石)のベンチも良いなと
写真に撮りました。ここは、まだ新しい施設だったので、きっと設置するときに
人為的に丸みを付けたりしてエイジング処理されたか、どこか別の場所から移設
したものだと想像できました。脚の部分の白く粉がふいているようなところまで
上手に処理されています。
敷石も雑に石を並べているだけではなくて、所どころに煉瓦が組み込まれている
のですが、この煉瓦も取り壊された建物に使われていたものだとか、何か意味の
ある演出なんだと思います。
日本にも素晴らしい建築家は沢山いますが、メキシコの建築家も繊細さと大胆さ
を上手に表現できる秀逸な人が多いですね。


犬のバルコニー

サンミゲルの街を歩くとき、石畳の道の両脇に少し段を違えてある細い歩道を歩く
ことになる。屋上の植物に水遣りをしているのか、それとも掃除をしているので
あろうか、ときどき頭上から水が落ちてくることもある。メキシコの街を歩くとき、
そんなことはご愛嬌とやり過ごすのが賢明なのだが、このカンテラ(自然石)でできた
バルコニーの下を歩いていたとき、思わず金網が目に入って後ずさってしまった。
水なら濡れるだけで済むところなのだが、石の塊が落ちてきたらたまらない。
で、よくよく近付いて見てみると、このバルコニー面白い造作をしている。



ごく普通の二階建ての民家なのだが、このような面白い細工のバルコニーを見たこと
がない。犬なのか山羊なのかよく分からないし、それぞれ同じ格好をしているのかと
思えば、端っこにいるやつは横っちょを向いているように見える。
アイアンのフェンスに付けたS字の金具は、後付けのものなのだろうか?多分何かを
吊るすために付けたのだろうが、こんな金具が付いたフェンスも見たことが無い。
古い建物なので、初代のオーナーは、既にこの世の人ではないかも知れないが、
きっと面白い人物だったに違いないと想像するだけで楽しくなってくる。

気軽に特注

グアダラハラ-Guadalajara-の住宅とオフィスが混在しているような地域を歩いて
いるときのこと、このようなポットが目につきました。メキシコではよくあること
なのですが、初めて目にするようなデザインだったので、取り敢えず写真に収めて
おきました。素材は、これまでも噴水や建物のレリーフとして使われているものを
ご紹介したカンテラ(自然石)です。メキシコではよくあることと言うのは、煉瓦垣
の記事のところでも書いたのですが、こういうポットなどの制作をオーダーすること
ができる、いわゆる特注できるということです。
これはグアダラハラが、トラケパケ-Tlaquepaque-やトナラ-Tonala-という中南米
でも有数の民芸品や工芸品の職人達が工房を構えている町と隣接しているからです。
このポットの場合、もちろん手作業で作られていますが、レリーフ部分が少ないので
電動の工具を使って比較的短い時間で制作できるのではないかと思います。
日本でもこのような特注品を作ることは不可能ではないと思いますが、コストを考え
るとあまり現実的ではないようです。
でも、何と言っても、この荒削りな仕上がりがメキシコ的で気が和みます。

プロフィール

TequilaMasa

Author:TequilaMasa
いつしかメキシコのハンドクラフトが人生の相棒になっていました。

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