鉄を打つ -ロートアイアン・Wrought Iron-

メキシコの工芸品を扱うようになって、いろいろ調べたり勉強したりしたなかの
ひとつにロートアイアンがあります。インターネットが日常化した今では、ネットの
中で大方のことが分かるようになっていますので、"ロートアイアンとは?"などと
いったことについて既にご存知の方も多いと思います。

製鉄・製鋼技術がまだ未熟だった時代に、炉から取り出した鉄にはまだかなりの
不純物が混じっていて、その不純物を除くためにハンマーを使ってたたき出した
ということなのですが、昔の建物に取り付けられた鉄製の格子などには、全体的に
ハンマーの跡が残りさらに蜜蝋などが塗布されてロートアイアン特有の鉄の色に
仕上がって、とても神秘的で美しい輝きを見せてくれます。

いま市場で入手できる鉄は、昔のように不純物もなく、実際にはハンマーで打つ
必要もないのですが、素材のままではあまりにも味気ないので、人手を加える
ことによって素材に温かみを出したり、また純粋に装飾のために行っています。
コンティーゴでもエンド部分などは、できるだけハンマーで加工するように職人
さんにお願いしています。

今でも、素材全体にハンマーの跡がある製品もあるようですが、大方は純粋に
装飾のためだと思います。

この写真は、世界で最も多く銀を産出していたこともあった世界遺産都市の
グアナファト-Guanajuato-で撮影したものです。現在は公共のギャラリー
として使われている建物だったと思いますが18世紀ころの建物と思われます。

comment

⇒   byキリグア (URL)  at2010-07-07 23:41 X

これですね。鉄についてもう少し勉強しようと思います。
この鍵穴もいい感じですね。

⇒   byTequilaMasa (URL)  at2010-07-08 23:14 X

> キリグアさん
素材の知識を持っておくのは大切ですね。
職人に騙されることがよくありますが、知ってて騙されるのと、知らないで騙されるのとでは大きな違いがあります。素材を吟味して実際に料理やお菓子を調理していらっしゃるキリグアさんには釈迦に説法的でしたね。
因みに、パリのエッフェル塔は錬鉄(Wrought Iron)、東京タワーは炭素鋼(FC)で出来ています。
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Author:TequilaMasa
いつしかメキシコのハンドクラフトが人生の相棒になっていました。

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