ミスティ -Misty-

今朝車のエンジンを掛けると同時にAMのラジオが鳴り始めた。
外気温をチェックすると3度だった。あまり面白そうではないラジオのトークとこの寒さ、
何気なくジャズヴォーカルのオムニバスCDをセットして走り始めた。
数曲目にジューンクリスティ-June Christy-のミスティが始ったころに、埃のような雪が
舞っていた。しばらくして六甲の埠頭に着き山の方を見ると六甲山は雪景色で霧が掛か
っているようにも見えた。あまりにもタイミングのいい、Mistyだった。
大学に受かって上京する直前に聞いていた音楽は、地元関西のウエストロードブルースバンド、
上田正樹&サウストゥサウス、憂歌団など泥臭いブルースやR&Bだったけど、東京の同年代の
人達が聞いていたのは、金子マリ&バックスバニーなどルーファースのような少し都っぽいR&B
なのを知って、東京と関西の嗜好の違いは"うどんのだし"だけではなかったことが分かった。
この東京に早く馴染もうとしたためではなかったけれど、大学に入るとジャズ関係のサークルに
入った。ジャズという音楽には興味はあったれけど、殆ど聞いたことがなかったので全くの
無垢状態。サークルにも慣れた頃、仲間と行き始めたのが渋谷にあったミンガスという
ジャズベースの巨匠の名前をいただいたジャズバーで、道玄坂を上がり少し右に入って
ムルギーカレーの確か左手を奥に行ったところだったと記憶する。ここのカレーも懐かしい。
数年前に読んだ金原ひとみ氏の"蛇にピアス"という小説のタットゥーの店が確か道玄坂の
その近辺のような設定だったので、とてもイメージしやすかった。
そのミンガスでサントリーホワイトのボトルを入れて、水割りを飲みながら雑談していると
上級生がエロールガーナー-Errol Garner-のLPをリクエストしてジャケットが壁に掛かった。
女性の憂いに満ちた表情がジャケットの写真で、今でも新鮮に記憶に残っている。
今なら、ミスティと言えば誰でも知っているジャズのスタンダードナンバーだということが
分かってはいるけれど、僕にとっては一番最初に好きになったジャズのナンバーであること
に違いはないし、今でも好きな曲のひとつだ。

霧の中の花時計。-Zacatlan, Puebla-

comment

⇒   byキリグア (URL)  at2010-01-14 09:06 X

Look at me♪で始まるんですよね!LP持ってましたよ、ジュン・クリスティの!
ムルギーカレー!まだあるんでしょうか??私は超方向音痴なので渋谷は1人では歩けなくて、1度連れて行ってもらったところに2度と1人では行けなくて、ムルギーカレーも1人じゃ行けないだろうなぁ。。。
TequilaMasaさん、最初に好きになったジャズナンバーはこれですか。
私は何だったかしら?TequilaMasaさんはビッグバンドの女性ヴォーカリストたちもお好きですか?ああ、聞きたくなってきた!

⇒ いいっすね  byカイマン (URL)  at2010-01-14 15:39 X

ジャズ、いいすねぇ。
私自身はジャズの知識はゼロなんですけど好きなんです。
豚児がジャズメンの端くれでして、NY遊学中に知り合った、メキシカンのジャズメンの招待で、モレリア音楽祭に来たことがありました。
マリアッチの国でジャズってどうなんだろうって興味も有って、親ばか面さげて行ってきました。
市役所の中庭での演奏で、タバコの煙にむせる日本のイメージとは違うのに感心しました。
さらに感心したのは、
モレリアなら都会だからジャズ愛好家が居ても不思議はないって思いましたけど、お隣のウルアパン、アボカドの産地で有名ですけど、セントロへ行ってみるとド田舎です。
こんなとこでジャズなんて、全然イメージわきませんでした。
ところがところが、昔織物工場だったところで、今でも水車が残ってる所に、開園時間が近づくと、どこから湧いて来たかと思うように、高級車がぞろぞろと集まってくるんです。
会場には年配の紳士淑女が着飾っていて、ポロシャツにジーンズのわが身が恥ずかしかったです。
ジャズって言ったって、欧米音楽の一ジャンルのひとつで、特別なもんじゃないんだなぁって、つくづく感心しました。
ところで、エル・コンシエルト・デ・アランフエスって、聴くたびにゾクゾクってするんですけど、あれもジャズなんでしょうか。

⇒   byTequilaMasa (URL)  at2010-01-14 21:46 X

>キリグアさん
本当ですね。ムルギー、まだあるかどうか知りたいですね。
渋谷は方向感覚が良くても迷いますよ。基本的に坂道が変な角度で交わっているところが多いので、分かっているつもりで歩いても予期しない場所に出てしまったりしますね。
スタンダードには好きな曲が沢山ありますが、ジャズを聴き始めた初期の頃好きになった曲は、このミスティとか、サテンドール、酒と薔薇...書ききれないですね。敢えて一番を上げるとすればスターダストでしょうか、...やっぱり難しいです。
もちろん女性ジャズボーカルも大好きです。もっとも最近のヴォーカリストはあまり知らないのですが。学生時代で思い出すのは、今でも笠井紀美子さんです。時代を象徴するようなヴォーカルだったような気がします。

⇒ Re: いいっすね  byTequilaMasa (URL)  at2010-01-14 23:15 X

>カイマンさん
今でこそメキシコでもジャズのライブが聴けるカフェとかレストランがありますが、80年代は殆ど無かったですね。当時グアダラハラでも2軒ありましたが、帰国するまでには閉店していました。
カイマンさんのブログにジャズのプレイヤー&コンポーザーのブログがリンクされている理由が分かりました。ご活躍されているのですね。神戸もジャズが盛んなところですので、いつか当地でも演奏されることを期待しています。
エル・コンシエルト・デ・アランフエスは、クラシックの曲だと思いますが、きっとマイルス・デイビスの演奏でジャズの曲だと思われるようになったのではないでしょうか。このブログで神戸のStudent Jazz Festivalを紹介したことがありましたが、そこに"スペイン"という楽曲について少し触れています。あれもキーボード奏者のチック・コリアが、アランフェスをモチーフに作った曲のようです。具体的に書くと長くなってしまいますが、ジャズのミュージシャンやコンポーザーは、クラシックだけじゃなく幅広いジャンルの音楽を柔軟に取り入れているので、もうジャズという言葉だけではジャズを表現できなくなっているように思います。

⇒ 懐かしの  byJack (URL)  at2010-01-15 10:31 X

少し前から、70~80年代に流行った、歌謡曲、フォークソング等が入った3枚組のCDを入手し、携帯電話に落として毎日”痛勤”電車の中で聞いています。
例えば、イルカ、陽水、柳ジョージ、高橋真理子、イーグルス、グロリア・ゲイナー
etcです。

⇒ Re: 懐かしの  byTequilaMasa (URL)  at2010-01-15 18:49 X

>Jackさん
中学時代はT先輩が講堂で歌ったりしてたウッディウーの"今はもう誰も"とかジェイムステイラーの"You've got a friend"なんかを皆で歌ったりしてましたね。
"柳ジョージ"も懐かしいです。高橋真理子さんの曲では"教会へ行く"が一番好きです。

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いつしかメキシコのハンドクラフトが人生の相棒になっていました。

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