ING. y LIC. -イーヘーとリック-

メキシコへ行っていろんな人に会っていると日本と同じように名刺をもらうことが
よくあります。会社を訪問したときなどに限らず、結婚式のパーティーやいろいろと
私的なフィエスタのような場面でも名刺を渡されることがあります。

名刺のなかには本人の名前の前に"ING."とか"LIC."という文字が印刷されたものが
あります。ING.は"ingeniero"-インヘニエロ-、LIC.は"licenciado"-リセンシアード-
の略で、それぞれ自然科学系の学士、社会科学系の学士で、特にING.は工学系の学部
LIC.は経営学や法学系の学部を卒業した人が多いようです。

もちろん日本のように課長や部長といった役職も印刷されていますが、それとは別に
こういうタイトルも印刷されています。理由は、やはり相手に与える印象のためなん
だと思いますが、メキシコでも30年いや40年前であれば相手に与えるインパクト
も少なからずあった筈なんですが、最近では大学を卒業する人も増えて、昔ほどの
威光は無いんじゃないかと思います。

メキシコにまだ不慣れだったころ、メキシコ人の同僚と会社訪問などして名刺交換を
したあと、あの人は"ingenieroだったんだ"と言うと"ingeniero diesel"と答えた
ので、"ほぉー、ディーゼル機関が専門なんだ"と言うと、苦笑いのような変な笑顔を
返していました。何度かそういうことを繰り返すうち、これは"ingeniero diesel"
ではなく"ingeniero dice el"つまり"彼が言うにはね"という意味だったことが
分かりました。要するに"インヘニエロと言ってるけど眉つばだな"くらいのニュアンス
なんです。この"diesel"と"dice el"、早口で言うとどちらも"ディセル"なので、
初歩的なダジャレですね。






とこんなふうに、ING.やLIC.の他にもLIC.をさらにくわしく
L. A. E. = Licenciado en Administracion de Empresa=企業経営学、とか
C. P. = Contador Publico、公認会計士などのタイトルを印刷した人にもよく
出会います。実際に会計士を職業にしないで、会社の経営をしている人でも
名刺には"C. P."を印刷している人も沢山います。それは、ING.もLIC.も同じ
ような感じがします。

皆さんもメキシコへ行くことがあれば、こういうタイトルをつけた名刺を準備
されるのもいいかも知れません。
ただ、"Ingeniero Diesel"のタイトルは避ける方が無難です。
でも、本当にディーゼルエンジンのエンジニアの人は、困りますねぇ。

comment

⇒   byカイマン (URL)  at2011-05-22 01:09 X

dice elのジョークは知りませんでした、面白い。
名前でなく称号で呼ぶ人が多いですけど、実情を知ってる人の間では、ブラックユーモアのはずなのに、さらっと通しちゃうところがメキシコなんでしょうね。。
最近広告なんかに、wwwが氾濫してますけど、これも同じ心理なんですかね。

⇒   byTequilaMasa (URL)  at2011-05-23 00:14 X

>カイマンさん
少し古典的な感じもしますが、ジョークとしてはよくできていますね。
年配のメキシコ人なら知っていると思いますが、若い人達にはきっと近頃の言い回しがありそうな気がします。
メキシコ人て皮肉な言い回しが好きですね。きっとこの国の歴史と関係があるんでしょう。
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いつしかメキシコのハンドクラフトが人生の相棒になっていました。

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