シャワールームのタイル

実を言いますと、メキシコでもメキシカンタイルで装飾をほどこされている家や
建物をあまり多くは見掛けることはありません。
特に近代建築が幅を利かせている大都市では、日本と同じように鉄・コンクリート・
ガラスといった大量生産される材料が、その主役です。
内装でタイルが使われることもありますが、その場合もやはり日本と同じように
大量生産される磁器製のタイルが使用されています。
そういうタイプのタイルを作っている工場もメキシコ国内に数社あって、
メキシコシティで開催される住宅建材のエクスポなどに行くと色や形など
バリエーション豊かな磁器タイルを見ることができます。

では、どこに行けば見られるか?..なんですが、
16世紀にメキシコを征服したスペイン人達が、ヌエバエスパーニャ-新スペイン-と
メキシコの地を呼び、その頃から建設された都市、そしていまコロニアルシティと
呼ばれている町で比較的多く見ることができます。
それらの都市は、主に中央高原と呼ばれている地域(プエブラ州、メキシコシティ、
ケレタロ州、グアナファト州、ミチョアカン州、サカテカス州など)にあります。
こららの州の州都にある歴史地区と呼ばれている地域を訪ねてください、
きっとメキシカンタイルを使った装飾に出会えるチャンスがある筈です。
それから、食事をするときには、メキシコの家庭料理や伝統料理のレストランを
選んだりするのもメキシカンタイルと出会うチャンスが増やす方法です。



友人のヨシさんの家は、コロニアルシティのひとつサンミゲルの町が一望できる
斜面に建っていて、アメリカ人の女性オーナーが、自分の趣味で内装や外装を
職人達に施工させたようです。
メキシコの家は、個人宅でもホテルと同じでシャワールームとトイレが一緒に
なっているので、トイレに行く度に壁のタイルが気になりました。
そして、とうとうヨシさんにことわって、その写真を撮らせてもらいました。

上の写真は、内側から大きな窓のある方に向かって撮ったものです。
そして下の写真は、真正面から撮ったものですが、光の量の加減で、
ふたつの写真のトーンが少し違ったものになってしまいました。
でも、おおよその雰囲気は分かっていただけると思います。
この、いつものガタガタ感が、なんとも言えませんね。
きっとアメリカ人のオーナーもこれを望んでいたのだと思います。
現地では、典型的なメキシカンタイルの貼り方です。

comment

⇒ 感覚  byカイマン (URL)  at2011-11-02 00:17 X

日本人なら面はでこぼこより鏡のようなのが美しいって感じる感覚は昔からあったんでしょうかね。 メキシコの一般の人は面を作るとき鏡のようにしたいって気が全然無いんだって気がします。 近代的なガラス張りのビルに映る周りの風景がヨレヨレだって笑ったら不思議な顔をされたことがあります。

⇒ Re: 感覚  byTequilaMasa (URL)  at2011-11-02 22:28 X

> カイマンさん
弥生式土器や古くからの木造建築、鎧兜や日本刀などの完成度を見ても日本人には特有の美意識があるのかもしれません。この震災後帰化されたドナルド・キーン氏も別の意味でそんなことをコメントされているようです。

メキシコでもオルメカ時代の石彫は、なかなか精緻な感じなので、現在のメキシコの人たちはともかく、元来は日本と同じように鏡は鏡のごとくという感覚があったのではないかと思います。

他地域・民族の侵略や侵攻で、きっと独自の文化を大事に守り育てることができなかったんでしょう。
でも結果的にですが、そんなメキシコの無頓着さが、このタイルの貼り方にも現れていて、それはそれで感じよくなってはいますね。
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Author:TequilaMasa
いつしかメキシコのハンドクラフトが人生の相棒になっていました。

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