アーティフィシャルフラワー -Artificial Flower-

ホームセンターのエレベーターに、アーティフィシャルフラワー教室の
受講者募集という告知を見て、昔のことを思い出してしまいました。

メキシコに住んでいた頃、フロールアルティフィシアル-Flor Artificial-
という言葉を最初に聞いて、造花のことをそんなふうに言うのかと感心
したことを覚えています。

アルティフィシアルというのは、"人造の"とか"人工の"ということなので、
当たり前と言えばそうなんですけど、70年代の日本では単に造花とか
ホンコンフラワーというような呼び方をしていましたので、アート-art-と
いう言葉が入っていることによって少し粋な感じがしたのは確かです。

最近でも、本物っぽく作った材料とか商品をコピーだとかフェイク-fake-
といったような言葉で表現していましたので、日本でもアーティフィシアル
-artificial-という言葉を使うようになったんだと何か少し感心もし、また
時間の経過というか少し時代をも感じてしまいました。

メキシコでは、複製品や模造品のことを日本でも言うようにコピア
-copia-(コピー)と言ったりレプリカ-réplica-と言ったりします。
音楽や映像の海賊版のこともコピア-copia-とかピラタ-pirata-と
言ったりします。
ピラタというのは海賊のことなので、これも英語と同じ表現ですね。
こういった少しニュアンスの違う同義語は、俗な言葉ではあるのですが
日常では必須の言葉なんです。
機械メーカーの駐在員として働いていたころ、海賊版の交換部品が
出回って いたこともありまして、ピラタ-pirata-とかピラテリア-piratería-
という言葉は業務でもよく使いました。

メキシコでは、もうひとつ模造品に充てる言葉があります。
それは、ファンタシア-fantacía-という言葉なのですが、偽物を表現する
言葉として個人的には一番気に入っている言葉です。
偽物というと何か身も蓋もなく卑しい感じがするのですが、
ファンタシア(ファンタジー)という言葉の響きで、何かちょっぴり夢がある
ような感じさえしてしまうのが不思議でした。

言葉というのは、同じものを表現するときにでも、言い回しによって随分と
印象が違ってしまいますね。

アーティフィシャルフラワーも訳せば所詮は"造花"ですし、
それならファンタジーフラワーとでも命名して欲しかったです。



これは、グアダラハラの街で撮った花屋さんの写真です。
生花を扱う花屋さんですが、メキシコでは生花の持ちが悪いので
家庭で飾るのは造花が一般的なようです。

日本では、今ちょうどお盆の時期ですが、メキシコでもお墓参りに
持っていくのは造花ではなく生花です。
ホテルのロビーなどにも生花が生け込まれていますが、日本の
優雅な生け花に比べると豪快というかゴージャズな感じがします。

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TequilaMasa

Author:TequilaMasa
いつしかメキシコのハンドクラフトが人生の相棒になっていました。

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