手作りのメリット

伝統的な工程で作られるメキシカンタイルは、成型から絵付けまで
全て手作業で行われます。そのため、サイズが不揃いだったり、
同じ絵柄でもコピーしたような絵にはなっていなくて、どこか少し
違っていたりします。日本やヨーロッパの工芸品のように精緻なところは
ありませんが、どちらかと言えば民芸品のような味わいがあります。

若いときからモノ作りの現場を見るのが好きだったのですが、
今でも工房を訪ねるといつも職人さん達のいるところに入っていって、
邪魔にならない程度に話をさせてもらいます。仕事の話ばかりではなく、
他愛のない話をするときも多いですが、そういう時間を持てるのが
とても贅沢で大切なことだと思っています。

この写真(上)のシンクは、釉薬が掛かっていない部分があって素焼の地が
残った部分の色が鮮やかで綺麗に見えました。地元の建築士が発注した物
だったですが、据え付けのときに素焼部分にシール剤を塗布して耐水処理を
するという話でした。メキシコの建築士は、工房が作ったものをそのまま
使うこともありますが、このように自分好みのオリジナルなものを作らせて、
問題があれば現場で耐水処理なりその他の処理をして据え付けます。
その結果、オリジナリティのある仕事をすることができるわけです。

残念ながら日本では、現場で手間ひま掛けることが、そのまま大きくコストに
跳ね返ってしまいますので、現場ではできる限りシンプルな作業で終わるような
商品でなければなりません。シール剤を塗る作業なんてきっと論外でしょう。
ということで、日本向けに写真(下)のように全体的に釉薬を掛けて作り直して
もらいました。花の白色が、地の白と重なってしまったので、花色を変えなくては
ならず、そのために全体的に配色を変えてしまいました。

とにかく、このように制作の工程が全て手作業なので、オリジナルのものを
作ってもらえるという大きなメリットがあります。

メキシコ人建築士のオリジナル(メキシコ国内向け)


コンティーゴ(日本向け)にアレンジして作ってもらったもの

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TequilaMasa

Author:TequilaMasa
いつしかメキシコのハンドクラフトが人生の相棒になっていました。

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