ペイントを塗り重ねた感じで..

「あの映画で」と特定はできないのですが、きっといくつかの映画のシーンで
何度か見たのだと思います。ひとつ記憶が残っているシーンがあって、場所は
ニューヨークかロンドンだったと思うのですが、少年がスローモションで駆ける
シーンの背景にアイアンのフェンスが映っていました。そのフェンスは、黒か
濃い緑色のペイントが塗り重ねられていて表面がデコボコしていました。
時の経過を感じさせるそのフェンスと大写しになった少年がスローで駆けている
という組み合わせが、フェンス自体の時の経過と少年が生きている時間の経過が
対比されていて、そのシーンがとても印象に残りました。

メキシコでもそうだったですが、外国ではコンドミニアムやアパートに芝を刈ったり
庭木の剪定をしたり、ちょっとした建物の修理や保守をする人がいるのですが、
あの映画のフェンスもきっとそんな人がメンテナンスでペイントを塗り重ねたのでは
ないかと思います。日本では、最近でこそホームセンターで簡単に日曜大工の道具が
揃うようになり、自分で庭や家のメンテナンスをする人が増えていますが、
以前は殆ど職人さんに頼んでペンキなども塗り替えてもらっていたのではないかと
思います。日本の職人さんの場合、多分ペイントをそのまま塗り重ねるようなことは
しないで、まず古い塗装をきれいに落として新しいペイントを塗るので、その結果
新品と同じような仕上がりになる筈です。仕事としては、その方がずっと上等な
仕事ではあるのですが、個人的には経年変化(エイジング)を感じさせるデコボコな
仕上がりの方が好きです。もちろん全体とのバランスもありますので、絶対に
デコボコの仕上がりの方が良いとは言い難いのですが。

この写真は、テラスコンソール・マーガレットの一部です。
以前にも話題にしたと思いますが、本体の制作と仕上塗装の施工は別々の工房で
行ないました。新品から前述したようなペイントを塗り重ねた感じを出したくて、
ペイントに数種の砂などを混ぜて塗布しています。屋外で使用すると少しポロポロと
剥がれたりするのですが、そのときはスプレーでもハケでも簡単に補修していただければ、
本当の意味でペイントの塗り重ね状態になっていきます。
日常のシーンにこういうアイアンがある風景を楽しんでいただければと思います。


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TequilaMasa

Author:TequilaMasa
いつしかメキシコのハンドクラフトが人生の相棒になっていました。

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