ロマンス、それから -その5- サルバドール -Salvador-

初めてのロマンス語のひとつポルトガル語と出会って、数か月が過ぎ
北東部の街を訪ねる旅もここサルバドールが最後でした。
また最後にふさわしい街だったと思います。

現在ブラジルの首都はブラジリアですが、その前はリオ・デ・ジャネイロで、
さらにそのひとつ前の首都がサルバドールでした。まさに奈良や京都と同じ
ような古都という感じで、毎日違う教会を訪ねても1年以上掛かると現地の
人が言っていましたが、ガイドブックにもそのように紹介されていました。

またサルバドールを訪ねると、サンバやボサノバなどのブラジル音楽の魂に
触れられるような雰囲気がありました。
レシフェに滞在しているとき、アグア・ビーヴァ-Agua Viva-というテレビドラマが
放映されていましたが、その主題歌でもあった同名のアルバム-Agua Viva-を
歌っていたのがガル・コスタ-Gal Costa-でした。彼女も僕の好きな歌手の
ひとりですが、その他にもマリア・ベターニャ-Maria Betania-やそのお兄さんの
カエターノ・ベローゾ-Caetano Veloso-などなどサルバドールは有名な歌手や
音楽家を輩出していてポピュラー音楽に多大な影響を及ぼしています。
アグア・ビーヴァとは直訳すると"生きている水"ですが、実はクラゲのことです。
英語やスペイン語の"ゼリーの魚-jellyfish-"や"海のゼリー-gelatina del mar-"
という表現よりポルトガル語のこの表現が一番気に入っています。

この街をブラブラしていたら上智大学ポルトガル語学科の学生だという
二人組と遭遇しました。彼等は、一番南にあるリオ・グランデ・ド・スル州の
州都ポルト・アレグレで留学生生活をしていて全く訪ねる機会がなかったという
北東部を回っているということでした。話していると意気投合して、北東部は
あまり慣れていないからということで、一緒に食事をしようということになりました。
レストランやバーを数軒はしごして騒いだ覚えがあります。
学生ながら名刺を持っていて確か貰った筈なのですが、もうどこへ行ったやらです。
年頃もほぼ同じだったので、彼等も今ではもうベテラン中のベテランになって
いることでしょう。

後でリオへ行ったときにショーで見たブラジル特有の足技格闘技カポエイラも
ここサルバドールが発祥の地です。
とにかく、何から何までブラジルの魂は、全てこのサルバドールから全土に
広がったのではないかと思えるほどです。レシフェでにいたときのブラジル人の
友人の彼女がこの街の出身でしたが、サルバドールの人に"出身はどこですか"と
聞くとバイーア-Bahia-という答えが返ってきます。メキシコで"メヒコ"と言えば
メキシコシティーのことを言うように、バイーアと言えばブラジルでは州の名前と
いうよりサルバドールのことと思ってもいいようです。

それから、現地では有名なボルフィン教会を訪ねたとき、ミサンガが沢山売られて
いたのでお土産に買って帰りましたが、その当時の日本では全く知られてなくて
拍子抜けでした。ずっと後になってジーコが鹿島にやってきたり、サッカーのJリーグが
スタートしてブラジル人選手が活躍したりすると日本の若者たちもブラジル選手の真似を
してミサンガをするようになったことがありましたが、市民権を得るまでに随分と
時間が掛かったようです。そんなことでも時代の移り変わりを感じてしまいます。


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Author:TequilaMasa
いつしかメキシコのハンドクラフトが人生の相棒になっていました。

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